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| 現時点において、ガラスびんは、 環境ホルモン物質を溶出しないことを実証しました。 |
| 新しい循環システムの構築を使命としたローマクラブの衝撃の第一報『成長の限界』(このままの経済成長が続けば地球は百年もたない)が出されたのは、1972年のこと。この間食糧、人口、資源、地球環境など依然として多くの課題を残し、現在に至っている。特に、地球の環境汚染は国際的に大きな問題となっている。この問題に対応するため、『環境に大きな負荷を与える製品は作らない』『環境にやさしくない商品は取り扱わない』といった経営ポリシーを掲げる企業も少なくない。最近では包装容器の環境ホルモン問題が大きく取り上げられ、ガラスびんもその例外ではない。そこでガラスびんの環境ホルモン問題に対処するため、平成10年7月に『ガラスびん安全対策委員会』を発足。調査研究は約3ヶ月で終了し、同年10月の理事会で報告された。
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ガラスびんの化学的安定性 |
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| 業界8社(1998年当時)が生産しているガラスびん(無色、茶色、エメラルドグリーン、黒色、イエローグリーンの五種類)の組成分析を行なった。代表例として茶色のびんの組成を表1に示す。
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| 我々の生産しているびんは、ソーダ石灰ガラスで、主原料は珪砂、ソーダ灰、石灰石それにカレットである。これらを約1500℃の高熱で熔融し成形するため、天然原料、カレット、着色剤などに含まれると懸念される少量のクロム、鉛、カドミウム、マンガン、鉄、ニッケル、銅などの金属は、ガラス中に酸化物の形で化学的に安定して存在している。 |
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ガラスびんの内面からの溶出 |
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| 中味と接するびん内表面からの溶出物については、市販されているびんを用いて、4%酢酸および水を充填し、40℃で10日間放置した後、液を分析した。その結果(表2・表3参照)、環境ホルモン物質と疑われている鉛、カドミウム、その他の重金属としてクロム、ひ素(水銀は熔融温度で揮散するので除外)は溶出しなかった(検出限界は10ppb以下)。 |
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ガラスびんの外面からの溶出 |
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| ガラスびんの外表面には、ハンドリングの滑性と擦り傷防止、さらには着色、すりガラス状の加工、強度維持などの目的で表面処理が行われている。 |
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ホットコーティング |
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成形直後の高温状態で、口部を除く外表面に酸化スズの皮膜を蒸着させて、びん強度を維持しており、この原料には四塩化スズまたはモノブチルスズ化合物が用いられている。スズの溶出について試験分析した結果(表4参照)、溶出は見られなかった(検出限界は10ppb以下)。
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| (2) |
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コールドコーティング |
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[界面活性剤系]
びん製造工程の徐冷炉の出口で、びん外表面に界面活性剤をスプレーコーティングして滑性を付与し、擦り傷によるびん強度劣化を防いでいる。この界面活性剤は、水による洗浄で容易に流れ落ちるもので原料としてポリオキシアルキルフェノールが使用され、分解過程で環境ホルモン物質のノニルフェノールを生成する可能性がある。現在市販されている製品について、ノニルフェノールの溶出の有無を試験分析した。その結果(表4参照)、溶出は見られなかった(検出限界は10ppb以下)。また、すでに界面活性剤の代替品として環境ホルモンを含まないコーティング剤も開発されている。 |
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発表 2000年5月
ガラスびん協会では、分解過程で環境ホルモン物質のノニルフェノールを生成する可能性のあるポリオキシアルキルフェノールを用いた界面活性剤の使用を、全面的にとりやめました。 |
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[ポリエチレンコーティング ]
徐冷後、ポリエチレンエマルジョン(水溶液)がスプレーコーティングされる場合があるが、これには環境ホルモン物質は含まれていない。
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| (3) |
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プラスチックコーティング |
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ガラスびん表面にプラスチックコーティングで皮膜をつくる方法で、びん強度の維持、更には着色、フロスト調の加工もおこなえる。オフラインでポリウレタン樹脂液に浸漬後硬化処理をして膜をつくる。ポリウレタン自体には環境ホルモン物質は含まれていないが、リターナブル用の添加剤の一部に環境ホルモン物質のビスフェノールA、ノニルフェノールが含まれている。このため、溶出試験を行ったが、表4で示すように溶出は見られなかった(検出限界は10ppb以下)。 |
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